妊活の悩みについて
※「安心安全に妊活をしたい!」という方は、下記をどうぞ。妊活についての悩みを解決できる情報を5つ厳選しています。
こういった悩みに答えていきたいと思います。
本記事の内容
- 大学院を辞めたい理由
- 博士課程の中退率
- 博士課程で中退する理由
- 博士課程で中退するメリット・デメリット
- 博士課程で中退した場合、就職に影響はあるのか?
- 博士課程を中退する前にやるべきこと
この記事を読まれているということは、博士課程に進んだものの中退を考え、人生のこれからについて悩まれているんだと思います。就職に影響があるのかなどを書いていますので、ぜひ参考にしてください。
目次
大学院を辞めたい理由
まず、大学院まで進んだけど辞めたいと思っている人は意外といます。
僕の周囲にいる院生、みんな大学院辞めたいしか言ってない
— をしるこ (@Oh_Oshiruko) July 13, 2015
無理、大学院やめたい、限界すぎて帰り道坂の途中で歩けなくなってしゃがんでわんわん泣いちゃった
— Kyoka (@quinolineline) May 26, 2020
では、なぜ大学院を辞めたいと思ったのか?その理由は主に6つあります。
大学院を辞めたい理由
- なんとなくで進学した
- 理想と現実とのギャップ
- 金銭面に不安がある
- 教授との関係がよくない
- 研究に興味が持てないor思ったように進まない
- 就職した友達との違いに焦る
一つずつ見ていきましょう。
なんとなくで進学した
大学院に進んだとなると「就職しやすそう」「学歴に箔がつくから」など安易な考えで進学した結果、周りとの意識の差や無力さを感じ辞めたくなってしまうことがあります。
僕の学部は大学院への進学率が70%だけど、みんなと同じようになんとなく進学してはいけないと気付けてまだよかったと思う。やりたい研究ないのに進学したら地獄の日々を送ることになると思う。
— はま(乗っ取られてる) (@hamasa700) June 8, 2021
また、研究したい分野がないとやる気も出にくいため、大学院を辞めたいという気持ちが強くなってしまうでしょう。
理想と現実とのギャップ
好きな分野の研究ができると喜んでいても、「教授からダメ出し」「友達もいない」「研究室に缶詰め状態で過酷」など思い描いていた生活とかけ離れていたり、なかなか成果を出せないと辛くなってしまいます。
←理想の大学院
→現実の大学院
#名画で学ぶ大学院 pic.twitter.com/seAdajqucM— r (@aaazzzaazzazz) April 30, 2018
理想の大学院生活
インターンインターンTOEICTOEIC資格資格
現実の大学院生活
クリーンルームクリーンルームクリーンルームイエロールームイエロールームクリーンルームクリーンルーム— もふとんらぼ (@ohuton_labo) July 3, 2017
理想と現実のギャップに悩み辞めたいと思い始める人もいます。
金銭面に不安がある
大学院は研究がメインになるため、学費も高額なところが多いです。
大学院の学費
【国立】
入学金:28,2000円
授業料:535,800円/年
2年間合計:約135万円
国立の大学院の学費は、基本的に文部科学省が定めているため、差はありません。(法科大学院を除く)
【公立】
入学金:220,000~360,000円
授業料:535,800円/年
2年間合計:約130万円~143万円
【私立】
入学金:約20万円
授業料:約70万円/年
施設設備費:約7万円
2年間合計:約170万円
私立の大学院は大学・学部ごとに学費が違います。
引用:文部科学省
私立の大学院はこれよりももっと高いところはたくさんあるので、親に学費を負担してもらっていたりバイトして自分で学費を工面している人にとっては気を病んだり、疲れてしまい中退を考えるようになります。
しかし、大学院に入ったのなら『第一種奨学金』を狙っていくべきでしょう。大学とは違い「家計基準は本人」さらに「返還免除」があるんです。
この返還免除も、全大学から上位30%の人ではなく「各大学から上位30%の人」であるため、返還免除を受けられる可能性は高くなります。
また、学費を稼ぐ方法としてブログもおすすめです。すきま時間にブログ作成し、研究中にお金が稼げるようになれば気持ちにも余裕ができます。この機会にぜひチャレンジしてみてください。
教授との関係がよくない
大学院では教授の研究室に所属して、研究や論文作成をおこないます。そのため、教授との相性が悪いと地獄です。居心地が悪くなったり、最悪の場合研究を続けられなくなることもありえます。
まああああああじで
大学院おもんない辛い
人はまぁ嫌いではない程度の人がほとんどだし、教授とは合わないというかワイが嫌われ(ry
どうしよもねぇ— がむ (@leliel1193) March 11, 2020
(”☆ ☆)大学院なんかでも反りの合わない教授が指導教官になったりすると地獄にはなりえますね(
(☆ ☆”)この場合も逃げた方がいいケース多いですけど— Tansoku102cm-短足沼地人 (@Tansoku102cm) March 7, 2018
相性が悪い教授と毎日同じ空間で指導を受けていると限界が来る人もいます。途中で担当教授を変えることは難しいですし、人間関係は解決しにくいうえにどこでも起こりうる問題といえます。
研究に興味が持てないor思ったように進まない
入学当初は興味があった分野でも、熱が冷めてしまうことがあります。また、思ったように研究が進まず苦痛に感じてしまい、辞めたいと考える人もいるようです。
大学院辞めたい理由
・院に入ってから研究が楽しくなくなった
・研究分野に全く興味がなくなった
・研究をしたくなくなった
・研究者に向いていないことに気づいた
・研究するための能力がないことに気づいた
・就活もうまくいかなかった
・研究室の環境が苦手
・人間関係が複雑化した
・体調が悪い— 就活つらいよ→学校辞めたい→仕事やめたい (@JxagTyUjp2nnWnD) June 14, 2019
冗談抜きで大学院辞めたい。全然研究上手くいかないし面白くないしノルマきつすぎる
— マーシー (@8mashi) July 5, 2014
一度興味を持ったものでも、熱が冷めてしまっては再燃させるのは難しいです。そして、研究は上手くいくものだという前提を持っているとこの失敗に陥りがちです。
あまり挫折経験がない人は、比較的自分のやることは上手くいくと思っている人が多いようなので、この考えと実際とのギャップで辞めたいと考えるようになります。
就職した友達との違いに焦る
一般的には大学卒業後は就職する人の割合が多いため、大学院に進学した人は「大学院に行ったことは間違いじゃなかったのか?よかったのか?」と悩むことも少なくありません。
夢を持って入った大学院なのにコロナで入学式もなくて友達もできなくて、6月くらいにみんなバリバリ働き始めて自分は何してるんだろうって落ち込んだ昨年度。
周りは今日から社会人2年目。
私は絶賛就活中。
焦りを感じるかもしれないけど自分の選択は間違ってないと証明する1年にしたいと思います。— もりりん (@yumoririn) April 1, 2021
「友達は友達、自分は自分」と考え周りと比べずに自分がやりたいことをやって、胸を張って大学院生活を送ってください。
博士課程の中退率
大学院を辞めたい理由に当てはまった人もいるかと思います。次に実際中退をした割合はどれくらいなのか、その中退理由はなんだったのか見ていきたいと思います。
2016年2月に「文部科学省先導的大学改革委託推進事業」がおこなった調査研究により、国公私立大学大学院の修士課程・博士課程の中退率が発表されています。
中退率
修士課程:5.13%(319校回答)
博士課程:8.79%(245校回答)
同じ調査で学部中退率は2.41%という結果が出ているため、高学歴になるほど中退率が増加している傾向があるといえます。
こちらをご覧ください。
引用:文部科学省
大学・大学院全体での中退理由はこのような結果になっています。
大学・大学院の主な中退理由
- 学業不振
- 就職
- 転学
つまり「勉強についていけなくなってしまった」「他にやりたいことを見つけた」という理由が多いことが分かります。しかし、このグラフで重要なのは学部生が含まれているということです。
博士課程で中退する理由
引用:文部科学省
大学院を中退する理由として一番多いのが『就職』です。修士課程では36.26%、博士課程では23.98%が就職することによって大学院を中退しています。
学部生を含めたものだと18.23%なので、あきらかに大学院に行った人の方が就職を理由にしていることが分かります。そして、『転学の割合は低い』ということも大きな違いとなります。
「一身上の都合」「その他」は複数の理由が合わさっていたり、実際の理由が分からないものなので考慮していません。
では、なぜ就職を理由に中退する人が多いのか?前述した大学院を辞めたい理由の中にもあります。
就職を理由に中退するのはなぜ?
- 研究が思ったように進まない
- 年齢はそれなりなのに学生であることへの焦り
- 他にやりたいことができた
この中でいえば「他にやりたいことができた」というのが大きいんではないでしょうか。そこで転学するのではなく多くの人が就職を選んでいます。
特に、「とりあえず大学院に進学しよう」という考えで大学院に行った人は、その後中退して就職するという流れになりやすい傾向にあるでしょう。
大学院まで進学したけど、起業して中退した。
「後悔無いの?」と聞かれるが、全然無い。失うものはあったけど、それ以上に得られるものがあったから。人生一回きり。死ぬ直前に後悔するような生き方をせず、自分のやりたいことを素直にやる。失敗だってどんと来い。それも含めて全部楽しんでやる😊
— しん@オンライン起業家 (@shinn_takahama) April 24, 2021
この方のように就職ではなく「起業」して中退するという人もいます。やりたいことが見つかった(できた)のなら早めに辞めた方がいいでしょう。
起業もいいですが、ここでブログを始めるのもおすすめです。簡単に始められますし、稼げるようになればネットがつながる場所であれば、自分の好きな場所・好きな時間に仕事ができるようになります。
この機会にブログを始めることも考えてみてはどうでしょうか。
博士課程で中退するメリット
まずは大学院を中退することのメリットを紹介します。大学院を中退することはその後の就職活動であまり良いイメージを持たれないと考えられがちですが、あなたにとって有意義な時間の使い方ができる可能性があります。
博士課程で中退するメリット
- 自由な時間ができる
- お金を節約できる
- 既卒or第二新卒として就活できる
- 伝い方次第でアピール材料になる
一つずつ見ていきましょう。
自由な時間ができる
自由な時間ができるというのはかなり大きなメリットになります。大学院は学部とは比べ物にならないくらい忙しいです。
研究に対してモチベーションのあるうちは楽しいと思えるでしょうが、研究で疲れてしまうと長時間拘束されるといった意識に変わります。
ですので、中退して自分のしたいことに時間を充てられることができる環境を手に入れるのも大きなメリットの一つになります。
22歳の時、「旅しながら自由に生きたい」という夢を持ち、国立大学の大学院を中退した。周りからは「旅で食っていけるわけがない」とバカにされた。その4年後、YouTubeだけで月180万を叩き出し、3ヶ月で460万稼いで会社員の年収を超えた。そしたら誰も何も言わなくなった。
— そらりん@会社員YouTuber (@soralin12) November 11, 2020
大変な事でしょうけど、喜びもありますよね。自分の力で自分の人生を切り開く感覚。
僕も大学院を中退してフリーターになった時に楽しくて仕方がなかった。完全に自由、自己責任の世界ですからね。
— 木下慎@川越不登校の会 (@kawagoe_futoko) March 16, 2021
中退して他の活動などに時間を割いた方が、あなたにとって有意義な時間の使い方ができます。この機会に公務員試験を受けてみるのもいいでしょう。公務員試験は学歴関係ないので高卒でも受けることができます。
もし就活に不安を感じるようなら検討してみてはどうでしょうか。
お金を節約できる
中退することによって、今後の学費として使う予定だったお金を節約できます。博士課程を修了するとなると最低3年かかります。その分高い学費を支払わなければいけません。
ですので「大学院では自分のやりたいことができない」と思っている場合は、早めに見切りをつけて学費での出費をおさえるというのも一つの選択肢といえます。
ここで学費に充てる予定だったお金を散財してはいけません。きちんと管理しておきましょう。
既卒or第二新卒として就活できる
大学院を中退した場合、学部は卒業しているため「既卒」になります。既卒は新卒と比べると就活で不利になるものの、企業によっては学部卒業後3年以内であれば「第二新卒」として就活ができます。
大学院を中退予定と履歴書に書いて就活してた友達が某公務員も通ったらしい。既卒だし、大学院分(+2)きついけど、蓋を開けたら内定3つ。大手電機メーカーも貰ってるし、去年の内定先も凄かったが、今年も凄い。能力ある人はちゃんと採用されるんだなあと実感。
— ɥsʎqɹʞ (@krbysh) August 6, 2010
理系大学院M2で中退して、コロナという状況の中でも既卒で就活した結果、
1ヶ月で内定もらった!(v´∀`*)— 明水晶 (@meisuisyou) August 1, 2020
「合わないな」と悩んでいるのなら、早めに中退して既卒もしくは第二新卒で就職して、実務経験を早めに積んだ方がキャリアプランとしては賢い選択ではないでしょうか。
伝い方次第でアピール材料になる
伝え方を工夫する必要はありますが、就活で熱意をアピールできる可能性があります。大学院中退という経歴になったとしても「大学院に進学した」という時点で、多くの大卒者がしていない経験をしているということは事実です。
応募企業によっては「どうして大学院へ行こうと思ったのか」「大学院でどんなことを学んだのか」など興味を持ってもらえることもあります。
大学院を中退前提で就活すると、絶対に「なんで院辞めてまでウチに?」って絶対聞かれる。これを嫌だ嫌だ、って怯えるよりは「面接時間のうち5分がこの質問で過ぎる!」って思うほうが気楽に過ごせた。既卒就活の場合同じようなこと聞かれると思うけど、どうせならラッキーだと思って欲しいな
— ぴぴぴ@大学院中退既卒就活済 (@noizii_girl) March 13, 2021
中退の理由や志望動機を伝えるときには「大学院を中退してでも就職したかった企業」であることを強調するといいでしょう。
博士課程で中退するデメリット
いくつかメリットをあげてきましたが、もちろんデメリットもあります。ここで紹介するデメリットもよく考えた上で、本当に中退すべきかを考える必要があります。
博士課程で中退するデメリット
- 就職の選択肢が限定される
- 大学院卒よりも給与が下がる
- 社会人経験がない状態で就活する
一つずつ見ていきましょう。
就職の選択肢が限定される
メリットで「第二新卒として就活ができる」といいましたが、たとえ大卒であっても新卒枠は使えないのが一般的です。
そのため、新卒枠であればエントリーできた企業にも、最初から応募できないことはあり得ます。
特にこだわりがないのであれば、既卒や第二新卒枠の中でいい企業を見つける方法もあります。
大学院卒よりも給与が下がる
「大学院卒」「大卒」の給与水準が異なる企業はあります。大学院中退者の最終学歴は「大卒」になるため、就職先によっては給料が下がってしまうこともあります。
初任給の違い
大学院修士課程修了:238,900円
大卒:210,200円
引用:厚生労働省
大学院卒と大卒では初任給で約3万円の差があります。大学院で頑張って研究をなどをしていた人の場合、中退という学歴だけで給料が低くなってしまうことに『中退して損した』と感じる可能性があります。
案外給料いいとは言いつつも大学院中退にしてはいい方という意味なので、普通に修士卒の新卒の人には負けます
— だがいふき (@KUSO1145141919) May 25, 2020
中卒だろうが、高卒だろうが、専門卒だろうが、短大卒だろうが、大卒だろうが、大学院卒だろうが…
給料が変わらないのが、“バス運転士”
知り合いに大学院卒(バカ大)がいますが、大学院出てまでやる仕事じゃないんだから、中退入社は大いに賛成ですよ。
— 社会不適合者の派遣社員 (@AzlMGYvHPydXRKT) December 2, 2018
一方で、学歴による給料の違いがない企業に就職すれば、お金の面が気になることはほぼないでしょう。
社会人経験がない状態で就活する
中退すると、社会人経験がない状態で就活に臨まなければいけなくなります。基本的に中退者は中途採用枠で就活をおこなうため、ライバルは転職者になると考えられます。
大学院中退して中途採用を狙うことのデメリットは実績がないのに社会人経験がある人達と戦わねばならない&勝って入社した後も新卒として社会人の基礎は教わった体で評価されることです
— 元気なキャラパキ博士 (@aohina_seihi) June 20, 2021
同年代で大学を卒業し、すぐに就職した人はすでにキャリアを積んでいたり、スキルを身につけているでしょう。そのため、就活の選考の際に「経験が乏しい」という印象を抱かれる可能性があります。
博士課程で中退した場合、就職に影響はあるのか?
博士課程で中退しても就活に悪い影響はありません。むしろ、博士課程修了者より就活が有利になる可能性もあります。
博士課程を卒業したあとは「研究者」「大学教授」になる人が多いです。博士まで進んでも卒業後の進路を考えていない人は就職しにくくなってしまいます。
もし、民間企業へ就職するなら早めに社会へ出た方が就職活動の市場価値は高いといえます。
こちらをご覧ください。
引用:文部科学省
これを見て分かるように、博士課程卒業者より修士課程卒業者の方が就職率が高いんです。新卒の就職率は、修士卒が75.8%に対して博士卒は53.6%と正社員の就職率が全然違います。
そしてそれ以上に深刻なのが、博士課程を卒業しても就職も進学もしていない、つまりニートが約20%もいることです。
先ほども言ったように、博士の人は研究者や大学の教授になるなどしない限り、行く場所がないんです。なので大学院を卒業したあとの進路についてもしっかり考えないといけません。
もっといえば、博士号を取るにはもちろん修士号を取る必要があります。最短で学部卒業から5年必要です。なので、博士号を取得して入社したとしても27歳です。
通常社会人5年目は企業内でも大きな仕事を任せられたり、後輩の育成に携わる時期でもあります。現場で経験を積み上げて「社内」「業界」「得意先」などの事情を熟知してきています。
しかし、博士号取得者はというと…?
博士号取得者
- 初任給が高い
- 仕事の実務経験・実績がない
つまり通常の新卒と変わらないですよね?そうなると企業は博士号取得者を採用するのをためらってしまいます。
そして企業によっては、博士号取得者は専門性が深いだけであって柔軟性の低い人のように見られてしまいます。大学院での研究分野と企業での業務内容が合えば即戦力として採用される可能性はあります。
しかし合わなかった場合、大学院で研究していたことと違う仕事をしてもらわなければいけません。そうなったときに企業側は「本当に仕事ができるのか?」「すぐ辞めることはないか?」と懸念されてしまいます。
そのため就活のときは、大学院で研究していたことと違う仕事でも、柔軟に対応できるということを意識して伝えなければいけません。
博士課程を中退する前にやるべきこと
博士課程で中退することはメリットもありますが、正当な理由がない限りデメリットの方が大きくなる傾向があります。
なのでワンクッションおいて現状を改善・解決できないかよく考えてから行動してください。
博士課程を中退する前にやるべきこと
- 中退したい理由をはっきりさせる
- 友達や家族に相談する
- 研究室や研究テーマを変える
- 休学する
一つずつ見ていきましょう。
中退したい理由をはっきりさせる
中退する理由を明確にしておきましょう。就活で必ず「なぜ中退したのか」を聞かれます。その時に、面接官が納得するような説明をしなければ内定をもらうことは厳しいでしょう。
なぜ面接官が中退した理由を聞くのか?それは「この人は、嫌なことがあったら逃げる人なのか?」を見極める必要があるからです。
もし、中退理由が「研究が面倒になった」「教授が嫌い」などの場合は面接官の印象が悪くなる可能性が高いです。「仕事も投げ出しそう」「上司とそりが合わないと辞めそう」など面接官が不安になります。
中退理由を前向きに考えるようにしましょう。
前向きな中退理由
【研究が面倒になった場合】
・大学院に通う中で自分が興味のあるのは○○分野だと気づいた
・○○分野の商品開発に携わりたいと考えるようになった
【教授が嫌いな場合】
・若手でも意見しやすい風通しのいい職場で働きたいと思った
このようにネガティブに捉えられる中退理由を前向きな内容に変換することが大事です。そうすれば、採用側の受ける印象も変わってくるでしょう。
友達や家族に相談する
1人で悩みを抱え込まないでください。友達や家族に相談することで気持ちが軽くなったり、アドバイスをもらえる可能性があります。
もし、相談した友達も中退を考えていたら自分の現状を見つめなおす機会にもなりますし、家族に中退したい旨を伝えることも大事です。
特に親が学費などを負担している場合、今まで払ってもらっていた分はどうするのか、中退したあとはどうしたいのかなど、これからのことを話し合う必要があります。
チート能力とかいらんから大学院中退を親にいう勇気だけください
— すくっゃJ (@namxaj0) December 18, 2018
大学院中退に向けて親の説得の一日であった😑明日ハロワに行って2月以降の仕事先を探しに行ってきます。そしてお金が貯まったらプログラミングのスクールに通います。それまでは独学ですね。
— 赤司 (@xTrIqPHYppkd9UQ) December 24, 2019
なかなか親に話せない人もいますし、了承してもらえた人や説得した人もいます。中退するということはあなただけの事ではありませんから、自分一人の考えで勝手に中退することはできません。
悩みを相談してみて、今のあなたが本当に中退を選択すべきかよく考えましょう。
研究室や研究テーマを変える
デメリットや前述したように、中退はかなりリスクを伴います。なので、よっぽどのことがない限り、できることなら中退はしない方がいいです。
どうしても今の研究分野に興味を持てない場合は、大学院の中で研究するテーマを変えてみましょう。
大学院に入って、学部の時と研究テーマを変えるかどうか悩んでたけど今日やっと先生とお話しできた!
詳しくはもう少し話し合わなきゃけど、やりたいことできることになりそう!— みゅう (@myu_i_dol) April 26, 2018
この方のように現在研究しているテーマに興味を持てない・合わないと感じているなら、教授に研究テーマの変更が可能か相談してみるのも一つの手です。
研究テーマを変えられればモチベーションを取り戻せる可能性があります。同じ院で興味のあるテーマに変更することができれば、中退する必要はなくなるでしょう。
休学する
中退ではなく、休学という選択肢もあります。休学すれば今後ついてじっくり考えることもできますし、籍も残ったままになります。
こんなデータもあります。
大学院での休学率
修士課程:4.13%
博士課程:10.37%
引用:文部科学省
すぐに中退の手続きをするのではなく、まずは休学している人が一定数いることが分かります。
休学している間にインターンシップに参加したり、派遣社員として企業に就職してみるなど実務経験を積む中で大学院で研究したいことが明確化する可能性があります。
やるなら博士課程まで行きたいけど無理なら修士の学位にこだわる理由は全くないと思うから来年退学して就職するのも全然ありだと思ってますね...周りに大学院入学後にすぐ休学してインターン行く人めっちゃ多いですしそういうのもありかなと
— トッティ (@ktmgmktmgm) March 23, 2020
大学院を休学してインターンに行くことは珍しくはありません。中退しようか悩んでいる方の相談に答えている動画もあります。この方もまずは休学や副業をおすすめしています。
この機会にあなたがやってみたい仕事に一旦就いてみてはどうでしょうか。
休学期間中にブログを始めてみるのもおすすめです。ここで稼げるようになっていれば、すきま時間にブログを作成して、仕事などほかの事をしている間に気付いたらお金が貯まってるようになっているかもしれません。この機会にぜひチャレンジしてみてください。
まとめ
大学院を辞めたい理由
- なんとなくで進学した
- 理想と現実とのギャップ
- 金銭面に不安がある
- 教授との関係がよくない
- 研究に興味が持てないor思ったように進まない
- 就職した友達との違いに焦る
博士課程の中退率
学部中退率:2.41%
修士課程:5.13%(319校回答)
博士課程:8.79%(245校回答)
博士課程で中退する理由
主な中退理由は『就職』
【就職を理由に中退する割合】
学部生含む:18.23%
修士課程:36.26%
博士課程:23.98%
【就職を理由に中退するのはなぜか?】
・研究が思ったように進まない
・年齢はそれなりなのに学生であることへの焦り
・他にやりたいことができた
博士課程で中退するメリット
- 自由な時間ができる
- お金を節約できる
- 既卒or第二新卒として就活できる
- 伝い方次第でアピール材料になる
博士課程で中退するデメリット
- 就職の選択肢が限定される
- 大学院卒よりも給与が下がる
- 社会人経験がない状態で就活する
博士課程で中退した場合、就職に影響はあるのか?
博士課程を中退しても就活に悪い影響はない。むしろ博士課程修了者より就活が有利になる可能性もある。
【正社員での就職率】
修士卒:75.8%
博士卒:53.6%
【博士課程卒業後の主な進路】
研究者or大学教授
博士課程修了者でのニートは約20%もいる
【博士号取得者】
最短で学部卒業から5年かかり、入社しても27歳。
通常社会人5年目は大きな仕事を任せられたり、現場で経験を積み上げて「社内」「業界」「得意先」などの事情を熟知している
しかし、博士号取得者は『初任給が高い』『実務経験・実績がない』新卒と同じなため、企業は採用をためらう
民間企業へ就職するなら早めに社会に出た方が市場価値は高い
博士課程で中退する前にやるべきこと
- 中退したい理由をはっきりさせる
- 友達や家族に相談する
- 研究室や研究テーマを変える
- 休学する
目標のために中退することは、決して悪いことではありません。しかし、博士課程を中退することに限らず、就活では「何かを途中でやめる」ことは良い印象を持たれませんし、辞めるべき正当な理由が必要です。
なので中退する場合も「なぜ辞めるのか」「辞めたあとどうしたいのか」などをよく考えてから、次のステップに進むようにしましょう。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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